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概要

〇目的

 依存症の治療及び回復支援を目的として、岡山県より依存症専門医療機関(依存症治療拠点機関)に指定された。依存症に関する専門的な相談支援、関係機関(医療機関、自治体、自助団体など)の相互連携、依存症者の家族との連携・調整などを試験的に実施し、包括的な支援を提供することで、地域におけるニーズに対応する。
また、蓄積された知見を評価・検討し、依存症の治療・回復プログラムや支援ガイドラインの開発、また支援体制モデルを確立する。

〇業務

 ①医療従事者、関係機関職員、依存症当事者及びその家族等に対する研修の実施
 ②依存症コーディネーター部会の運営
 ③県内の精神科医療機関等への助言及び指導
 ④依存症当事者及びその家族への専門的な相談、治療及び回復支援
 ⑤依存症当事者及びその家族、地域住民等への普及啓発
 ⑥ 関係機関(精神保健福祉センター、保健所、市町村、自助団体、福祉事務所、保護観察所、公共職業安定所等)との連携及び調整
 ⑦その他依存症対策に必要な事項

〇事業主体

岡山県

実績状況(R3年度)

 アルコール・薬物依存症、ギャンブル障害、ゲーム障害の有病率は高く、依存症に対する治療ニーズは高まっている。また、身体疾患や併存精神疾患を伴うことが多いため、依存症専門医療機関だけではなく、県下の広範囲の領域で支援と治療が拡がることが必要である。そのため、岡山市こころの健康センターの取り組みであるGP(身体科医−精神科医)ネットワークの一部として、総合病院との連携を強化した。また、県内の専門医療機関における治療支援が拡がるように有用な治療ツールを開発し、ホームページ上で公開した。今後は、初期対応や状態が安定した依存症患者の治療継続を担ってもらえるように、地域の精神科診療所向けの研修会を予定していき、引き続き依存症における高い治療ギャップ(依存症を抱える患者の中で治療を受けている人の割合が小さいこと)の解消に向けて取り組む。また、教育機関として多くの職員研修(後期研修医を含む)を受け入れ、依存症対応能力を実装した職員を多く輩出している。

1.研修会
  保健・医療・福祉・司法関係者などを対象に、依存症に関する講義や実技体験を実施

 開催回数 6回

2.依存症対策推進協議会
  専門医療機関、相談拠点機関と情報共有や事業計画などを協議

 開催回数 2回

3.行政職員実地研修
  行政・保健所・精神保健福祉センター職員などに対して、実地研修を実施

 研修内容:依存症治療病棟にてプログラム参加などの実地研修

4.出張講座
  地域住民や専門職に対して、出張講座を実施

5.家族相談(2021年度参加延べ人数)
  家族などに対して、相談会や学習会を実施

 集団家族プログラム(ひだまりの会) 152名
 依存症個別家族相談 42名

6.依存症問題介入テキストの作成と公開

 依存症家族支援の問題介入テキストを開発した。必要とする方が誰でも活用できるように、電子媒体(PDF)で公
開している。

7.院内プログラム週間スケジュール

8.診療実績

9.県内連携マップ

◆岡山県依存症専門医療機関のHPはこちら

岡山県依存症専門医療機関(依存症治療拠点機関)

当センターについて