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概要

○目的
  精神病床に入院する難治性患者の地域移行を促進するため、治療抵抗性統合失調症治療薬等の専門的治療を実施・検討するための精神科病院と他科を有する医療機関とのネットワーク等、医療連携体制を構築することを目的とする。

○事業主体:岡山県

実績状況(R3年度)

①連携会議の開催

開催日開催場所参加者数内容
2022.2.4岡山県精神科医療センター
オンライン
18名岡山県でのクロザピン治療の実情報告、症例提示、CPMS登録医療機関新規登録について、効果的なネットワークの構築についての協議

②先行事例研修会の開催

開催日開催場所参加者数内容
2022.2.4岡山県精神科医療センター オンライン40名先行事例・症例発表
(発表者)
岡山県精神科医療センター 皆尾 望 公益財団法人慈圭会 慈圭病院 診療部長 岡  沢郎 岡山大学病院 精神神経科 三野 彰理 岡山大学病院 精神科神経科    講師 髙木 学

③職員派遣による研修

開催日開催場所参加者数内容
2021.4.18オンライン300名日本精神薬学会Web講習会 「クロザピンって何なんw?~治療抵抗性統合失調症の治療戦略~」 矢田勇慈 「クロザピンの副作用をどーにかしてえ~臨床研究を現場に活かす~」 北川航平
2022.1.6  たいようの丘ホスピタル
オンライン
30名たいようの丘ホスピタルWebクロザピン出前講義 ①クロザピンの一般的事項 矢田勇慈 ②クロザピンの導入事例 岸 美智子  ③情報共有ツールkintone紹介 太田 理香 
2022.2.17瀬野川病院20名治療抵抗性統合失調症の治療戦略 矢田勇慈(製薬会社主催のWeb研修会)
2022.3.10島根県立こころの医療センター他  オンライン30名Clinical Psychiatry Update in Shimane(製薬会社主催のWeb研修会)
治療抵抗性統合失調症の治療戦略 矢田勇慈
2022.3.17北海道大学
オンライン
200名北海道クロザピンWeb研修会 ①当院におけるクロザピン使用の実際 矢田勇慈 ②当院におけるクロザピン副作用モニタリング  菅井 玲央 ③IT (kintone)を活用したクロザピン普及事業の促進 太田 理香
2022.3.18鳥取県 渡辺病院他 オンライン20名Clinical Psychiatry Update in Tottori(製薬会社主催のWeb研修会) 治療抵抗性統合失調症の治療戦略 矢田勇慈
2022.3.25草津病院他 オンライン50名第4回医療連携 フォーラム
治療抵抗性統合失調症の治療戦略 矢田勇慈

④医療機関との連携状況

■情報共有システムKintone(キントーン)の利用促進
 令和3年度には、こころの医療たいようの丘ホスピタルでクロザピンの導入からのマネジメントを再始動するにあたり、Kintoneによる岡山県クロザピン医療機関ネットワーク内に相談スペースを設置し、現場スタッフがタイムリーかつダイレクトに相談をすることができる体制を整備した。また、こころの医療たいようの丘ホスピタルへの出前講義、北海道クロザピン研修会での講演にあたっては、岡山県精神科医療センター内で多職種による打ち合わせをKintoneを利用して実施し、アウトプットの質を高めた。出前講義や研修においては、岡山県が事業としてIT化に取り組み成果を上げている事例の紹介を盛り込んでいる。今後岡山モデルとして全国に認識され、好事例の一つとしてクロザピン治療
普及の一助となることを目指す。

⑤クロザピン血中濃度測定について

■クロザピン血中濃度測定及び保険収載
⇒ 岡山県内での各ネットワーク機関より依頼を受け、クロザピン血中濃度測定を実施した。
令和3年度は、岡山県精神科医療センターにおいて、258件の測定を実施した。
令和4年の診療報酬改定において、治療抵抗性統合失調症の治療を進めるため、クロザピン血中 濃度の測定が保険収載された(令和4年3月4日保医発0304第1号診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について(通知 別添1 P.463)参照)。これは、今までの事業で血中濃度測定データを集積し、学会等で発表を重ねてきた成果である。今後、全国で血中濃度測定を実施する体制が拡がるための大きな足がかりとなる。

⑥Webによる事業の啓発及び情報発信について
■Googleアナリティクスの導入及びデータ分析
 令和元年度に設置した当該事業のランディングページには、ウェブデータの分析ツールであるGoogleアナリティクスを組み込んである。設置されてから経時的にデータを集積しているが、令和3年度には事業関連の研修としてそのデータを分析し、ウェブサイトの情報を利用している人の居住地や年齢等の属性、また、どのくらいの時間閲覧しているかを分析した。それをもとに、今後どのような情報をどのような形で提供していくかを立案する材料とする。県内のどれくらいの人に情報が届いているかが見える化されるため、事業遂行にあたり、費用対効果の検証にも役立つ。

サイトURL:https://www.popmc.jp/clozapine/

また、岡山県精神科医療センター公式YouTubeチャンネルに、当該事業で作成したクロザピンについての動画をアップロードしているが、2021.3.25~2022.3.28現在で、934回の視聴があった。令和4年度は、動画の数を増やすとともに、リーフレットに動画ページのリンクを印刷し、県内の精神科医療機関等に送付してアクセス数の向上を図る。

<クロザピン血中濃度測定の医療連携の整備>
岡山県精神科医療センターでは、一般的には測定できないクロザピン血中濃度測定法をすでに確立させている。同院ではクロザピンの副作用を減らしつつ、より良好な効果を得られるような薬物投与計画を臨床応用しており、本事業を通じて、県内の他病院の検体測定依頼を受け、データを提供している。

連携医療機関等H26H27H28H29H30H31・R1R2R3
精神科病院数7カ所10カ所13カ所14カ所14カ所13カ所13カ所13カ所
精神科診療所数0カ所0カ所1カ所2カ所2カ所2カ所2カ所2カ所
血液内科を有する医療機関数1カ所2カ所2カ所3カ所3カ所3カ所3カ所3カ所
麻酔科を有する医療機関数3カ所4カ所4カ所5カ所5カ所5カ所5カ所5カ所
(参考)岡山大学、慈圭病院、希望ヶ丘ホスピタル、ももの里病院、こころの医療たいようの丘ホスピタル、積善病院、河田病院、川崎医科大学病院、山陽病院、林病院、万成病院、岡山県精神保健福祉センター、倉敷仁風ホスピタル、倉敷中央病院、東古松サンクト診療所                 

こちらもご覧ください

本事業については、下記のページに患者・家族の方へ向けたページも作成しております。

https://www.popmc.jp/clozapine/