病院のリハビリテーションを担う部門として、リハビリ部(作業療法課・心理臨床課・精神保健福祉課)では、「他職種からなるチームによるケア」と「機動性」を特徴に、総合的かつ多面的にリハビリテーションを実施しています。
私たちは多職種チームの連携・協働によるリハビリテーション活動を展開し、患者さんの尊厳の回復を図ります。
入院患者さん及び通院患者さんの生活に視点を置き、健康な部分を生かすことによりその人自身の回復を促進し主体的な生活を送れるよう作業療法士は、医師・看護師・精神保健福祉士・臨床心理技術者をはじめ、必要に応じて他の医療機関と連携しながらリハビリテーションを組み立て支援します。精神科作業療法施設(アクティセンター)では、様々な活動を通して楽しみながら、くつろいだ雰囲気の中で交流を図れる工夫や場作りを行っています。個別ケアや小グループ活動を通して、自己表現活動や仲間作りを行う関わりや、院内外でのレクリエーション活動、退院準備や退院後の安定した生活にむけて外出・訪問による支援を行っています。
平成19年度にリハビリ部門の再編成が行われ、臨床心理技術者による心理臨床班が立ち上がりました。現在、17名の臨床心理技術者が所属しております。医療観察法入院棟、児童思春期入院棟、依存症病棟など専属として配置されている病棟での業務、外来での心理検査や心理面接などを担っているのは従来通りです。心理臨床班のなかだけではなく、他の部署や他職種と共同して様々なニーズに応じた治療プログラムの運営や実施をしています。
さらに平成24年度からは臨床心理技術者個々のスキルを有効に機能させていくために、新たにチーム制を導入しました。(司法チーム、PDDチーム、児童思春期チーム、アディクションチーム、治療プログラム開発チーム)臨床心理技術者としての専門性をどのように治療に活かしていくかを、それぞれのチームや心理臨床班のなかで検討し、新たな展開の可能性を探っています。
毎年、臨床心理士養成に関する指定大学院からの実習生も受け入れ、臨床心理業務を行う専門職養成機関としての機能も担っています。
外部関係機関との連絡・調整を行い、患者さんやご家族の抱える生活問題や社会問題の解決のための援助や、社会参加に向けてのサポートをします。