「酒は百薬の長」や「飲みニケーション」という言葉があるように、お酒は私たちの生活と深い結びつきがあります。
しかしアルコール依存症という病気になると、ほどほどで止めておこうと思っていても、ついつい酔いつぶれるまで飲んでしまったり、他人に自分の飲酒を非難されて腹が立ったりします。
このような場合、早期に診断を受けて、必要な治療や援助を受けることが大切です。
当センターでは、アルコール依存症の方への外来通院や入院治療を行っています。
外来通院では、医師による診察、多職種によるカウンセリングと共に、自助グループ(断酒会やAAなど)への橋渡しを行っています。また外来へ通院しながら、下記の「アディクション・リカバリー・プログラム」を受けることも可能です。
入院治療では、「解毒(お酒を体から抜くこと)」から始まり、「アディクション・リカバリー・プログラム(お酒をやめるためのプログラム)」を行っています。
自分一人ではお酒をやめられない、連続飲酒でお困りの方のためのプログラムです。
お酒が体から抜ける時、イライラしたり、汗をかいたり、手が震えたり、無いものが見えたりすることがあります。このような症状が出来るだけ起きないように、安全に体からお酒を抜くためのプログラムです。
体からお酒が抜けたあと、下記の「アディクション・リカバリー・プログラム」を受けることも可能です。
PDFダウンロードはこちらから→【アディクション・リカバリー・プログラムPDF】
【1】標準プログラム
「お酒をやめたい・やめたほうがよさそうだ」もしくは「お酒について何とかしないといけない」という思いのある方のための治療プログラムです。
8週間の間に、アルコール依存症に関する知識と回復の方法を学びます。また、今までの人生を振り返りつつ、退院後の新しい生活を、ご本人、ご家族、病院スタッフで一緒に考える機会を作っています。そして退院してからもお酒をやめていくために、ご本人には外来通院及び自助グループへの参加を、ご家族には家族教室及び自助グループへの参加をおすすめしています。
【2】個別プログラム
仕事や家庭の事情などで「8週間の入院はちょっと・・・」と言われる方に、入院可能な期間でお酒について考えていただくプログラムです。
規則正しい生活で体の調子も良くなり、気にしていた肝機能の改善も期待できます。退院後は【1】標準プログラム受講の方と同様に、ご本人には外来通院及び自助グループへの参加を、ご家族には家族教室及び自助グループへの参加をおすすめしています。
「お酒の問題を何とかしたい」という思いを持って例会に参加している方が、自らの体験を発表し、また他の参加者の体験を聞くことを通して、一日一日お酒をやめ続けることを目標に開かれている自助グループの会です。
☆NPO法人おかやまたけのこ会主催☆
☆NPO法人岡山断酒新生会主催☆
アルコール依存症治療に関する、より詳しい情報につきましては、下記PDFをご覧ください。
◆「NPO法人岡山断酒新生会」のホームページ
http://www2.bbweb-arena.com/ods/
◆「NPO法人おかやまたけのこ会」のホームページ
◆岡山県依存症治療拠点機関のホームページ
◆「アル法ネット(アルコール健康障害対策基本法推進ネットワーク)」のホームページ
◆「eヘルスネット(厚生労働省)」の飲酒に関するホームページ
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol
◆「みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)」のアルコール依存症に関するホームページ
http://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/disease_alcohol.html
◆カードゲーム型依存症治療ツール「ARASHI(アラーシー)」(厚生労働科学研究にて作成)に関するホームページ
アラーシー;(Addiction Relapse prevention by Amusement-like Skill-up tool for Help-seeking Innovation)のカードと取扱説明書を無料でダウンロードできる。
カード:http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000721618.pdf
取扱説明書:http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000721619.pdf
なお、本ツールをグループ療法(集団治療)として使用する場合のグループ療法マニュアルもあるので、所属機関名、責任者のお名前、住所、電話番号、メールアドレスを記載して、arashi.group.therapy@gmail.comまで、「グループ療法マニュアル希望」とタイトルに入れて、メールにてお問い合わせください。
◆「市民のためのお酒とアルコール依存症を理解するためのガイドライン」(厚生労働科学研究にて作成)に関するホームページ
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000646195.pdf
◆「飲酒チェックツールSNAPPY-CAT」のホームページ
自らのお酒の飲み方について、約3分間で振り返りができます。また自らの飲酒量を簡単に調べることができます。